大手でも配慮が足りないと潰される

 



こんにちは。♠Jです。少し前の話になりますが、リクルートキャリアが学生の内定辞退率を本人の十分な同意なしに予測し企業に販売していたという問題があったことを覚えていますでしょうか。配慮不足から問題視され、廃止になってしまいましたが個人的にはいいサービスだったと思っています。私自身、会社員時代から現在でも採用に関わる仕事をしているので市場のことも踏まえて思うことをまとめてみました。

 

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【問題視されていたポイントの整理】

 

問題になり、廃止となったサービス「リクナビDMPフォロー」では、前年度に登録していた学生の行動ログを解析し、今年度の登録学生の行動ログと比較して内定辞退の可能性を算出していたそうです。

 

その中で、問題となっている点は下記になります。

 

・内定者個人を特定して辞退率のスコアを企業に提供

・個人情報の利用について同意を取る手順に不備があり、個人情報保護委員に指摘される

 

以上の問題点がある中、リクルートキャリア関連サイトの利用履歴と内定者個人が明確になっていることから、個人情報となる。また特定企業の内定情報やそれを辞退する可能性という、利用方法やルールが確立されていない情報であるため、慎重に動かないといけないサービスだった。しかし、不備が発覚してしまい、目をつけられて廃止へと追い込まれていきました。



【「リクナビDMPフォロー」はサービスとしてはいいと思う】

 

正直、個人的にはサービスとしてはとてもよく、今後必要とされてくるニーズがあるサービスとなるだろうと思っています。

ご存知の方も多いと思いますが、現在、新卒中途問わず採用は難しくなっています。理由としては、「少子化で人が少ない」こと「自社からの流出が増えている」ことの2つがあります。これらの要因から、求職者よりも募集している企業の方が増えてしまっており、採用難が進行しています。このような状況になると、企業は本業とは違う採用にも多くの人材や時間、費用を割かなければならなくなり、本業を圧迫してしまいます。

しかし、現在は求職者が内定をもらいやすいため、内定辞退や面接辞退はもちろん、連絡なしで面接に来ないということも増えてきており、企業の中で採用業務の重要性が高まってきています。

 

そのため、企業からすると内定辞退率を知ることができると採用に割くべきパワーを計算できたり、目標内定数に届かないと言ったことが起きにくくなります。企業側からしたら喉から手が出るほどほしい情報です。そのため、「辞退率を導き出したのは、内定を辞退しそうな学生を事前に把握して、企業が『フォロー』などコミュニケーションを取るためだった。採用の可否の判定には使わない同意書を得た上で事態率を提供していた」というサービスの提供目的で考えると廃止になってはもったいないサービスだと思っています。



【学生側への配慮が足らず潰された】

 

繰り返しになりますが、個人的にはいいサービスで今後ニーズが高まってくるサービスだと思っているので、廃止はもったいないなと思っています。ただ、企業側のことだけ考えて大学や学生への配慮が足りなすぎたために、おおごとになってしまったのかと思います。試験的に利用企業数を絞っていたのであれば、大学の説明会などでしっかりと説明し、学生側も絞っておけばよかったのではないでしょうか。ブラック企業などが騒がれて数年立ちますが、優良企業とのマッチング率を高めるためのサービスなど学生側にメリットがある目的もしっかりと設定し、説明すればサービスとして残せたと思います。新卒だと大学が絡んできて煩わしい印象を持った人は多いと思うので、次は中途採用領域でこのようなサービスがリリースされるだろうと期待してます。

また、今後ニーズが大きくなるサービスでも問題があるとすぐ廃止となってしまう風潮ももったいないと感じます。